住まいづくりを進める中で、早い時期に決めなければいけないものの一つが屋根材。
屋根材を選ぶ基準となる性能や外観などは、素材の種類で左右されます。
屋根は、素材や費用などを総合的に考え、設計者と一緒に選ぶようにしましょう。
ガルバリウム鋼板・ステンレス・アルミニウム、銅板などの種類があります。葺き方は、横葺き・縦葺き・ヒシ葺きなどがあります。重量は、瓦やスレートに比べると非常に軽いため耐震性も高く、緩勾配の施工も可能です。ハゼ組み工法となっている為、すが漏れや凍結破壊にも強く、多雪エリアでも多く採用されています。
粘土を成形して焼いた屋根材で、形によって和瓦と洋瓦に分けられます。また、いぶし瓦、陶器瓦、塩焼き瓦などの製法があります。他の屋根材よりも高価ですが、それだけに高級感があります。昨今、平板瓦は各メーカーから様々な種類が出ていて、和風・洋風ともにマッチするデザインの物もあります。
本来は玄昌石を材料にした、薄い板状の屋根材です。一般的に普及しているのは、セメントと繊維を原料として作られています。平板状のほかに、洋瓦の形をしたものもあります。どちらも軽量で、鮮やかな色から落ち着いた色まで、豊富な色数が揃っています。
ガラス機材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。100年以上前にアメリカで開発された屋根材で、アメリカでは屋根材の80%以上のシェアを誇り、日本でも採用されています。
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の上に、細かい石粒をアクリル樹脂などでコーティングした屋根材で、国内に出回っている商品のほとんどが輸入品です。天然の石粒が施されていることから耐久性に優れ、基材が鋼板なので軽量なことから耐震性も優れています。
台風でも割れず、剥がれにも強い金属屋根材です!
2019年に千葉県内を襲った台風15号。最大瞬間風速約60mの猛威を振るった台風でしたが、周りの住宅屋根が軒並み被害に合っている中、ウッドピースで施工いただいたお客様の屋根は無事でした。
屋根材が棟側、ケラバ側から剥がれています。
中央部分が破損してブルーシートで覆っています。
隅棟の部分から剥がれています。
平場、隅棟が破損してブルーシートで覆っています。
周りの住宅が以上のような被害に遭っていた中、ウッドピースシリーズは無傷で済み、修理の必要がありませんでした。
以下が、台風15号通過後もどこにも異常が見当たらなかった、ウッドピースシリーズで施工していただいたお客様の建物の写真です。ウッドピースシリーズの屋根材は、万が一の災害時にも優れた耐久性を誇ります。
雪の多い北海道・東北の住宅は、金属屋根が70%を占めています。(全国平均は13%)
理由は「すが漏れ」「凍結融解」にも強い構造だからです。
「すが漏れ」とは屋根に積もった雪が室内からの熱や日射で溶かされ水になり、中空化した積雪内に留まってしまう現象です。
屋根からの漏水の原因になります。
ウッドピースシリーズも独自の縦・横カンゴウ式により高い水密性を実現しており「すが漏れ」による漏水の報告はございません。
屋根が重いと建物の重心が高くなり、揺れの際に水平力・揺れ幅が大きくなるため、結果として建物の倒壊を引き起こす可能性が高まります。
例えば屋根面積100㎡の場合、瓦屋根はトラック約2台分、化粧スレートでは乗用車約2台分が屋根に乗っている計算になり、地震の際のリスクが高まります。
それに対し、金属屋根の場合はバイク約2台分の重量です。
これはどれほどのメリットかというと、例えば屋根を瓦から金属に変えた場合、柱を2割太くしたことと同じ効果があるとも言われるほどです。
循環型社会の実現が求められているなか、建材のリサイクルも重要な課題です。
役割を終えた金属屋根は、下の図のように、鉄くずにして溶かし、それを加工し新たな建材へリサイクルすることができます。 スクラップ回収システムが整備されている金属は、リサイクル・環境保護の観点からも優れている屋根材と言えます。
ウッドピースシリーズは、金属屋根、さらにガルバリウム鋼板に分類されますが、現在、全国的にガルバリウム鋼板のシェアが増加しています。(以下、住宅金融支援機構より引用)
金属屋根は、熱く音がうるさいイメージがあります。
安心して選んで頂けるよう他素材の屋根材との比較試験を行いました。
屋根材を選ぶ際の参考としてご覧ください。